ChatGPTやAIの話をネットで読んでいると、時々「BERT」という単語が出てくることはありませんか?なんとなく大事そうな響きなのに、説明を読んでもピンとこない…そんな経験、私にもあります。
今日はくりまろと一緒に、「BERTって結局何なのか」を、専門用語をできるだけ使わずに紐解いていきます。

くりまろ、この前AIの記事を読んでたら「BERT」って単語が出てきたんだけど、結局何なのか全然わからなくて…。名前は聞いたことあるんだけどね。

あ、BERTね!実はChatGPTが登場するもっと前から、私たちが毎日使っているものの裏側でひっそり活躍してるAIなんだよ。名前だけ聞くと難しそうだけど、考え方はそんなに複雑じゃないよ。
BERTって何の略?
BERTは「Bidirectional Encoder Representations from Transformers(バイディレクショナル・エンコーダー・レプリゼンテーションズ・フロム・トランスフォーマーズ)」の頭文字を取ったものです。2018年にGoogleが発表した、文章の意味を理解するためのAIの仕組みです。

正式名称、長すぎない…?これ覚えなきゃダメ?

大丈夫、覚えなくていいよ!大事なのは「Bidirectional(バイディレクショナル)」の部分。日本語で言うと「両方向」って意味なんだ。ここにBERTの核心が詰まってるんだよ。
「両方向から読む」ってどういうこと?
普通、私たちが文章を読むときは、左から右に(日本語なら上から下に)順番に読んでいきますよね。従来のAIは、文章を基本的に前から順番に処理するものが多くありました。
でもBERTは、ある単語の意味を理解するときに、その前後の言葉を「両方向から」同時に見て判断します。

例えば、みかさんに問題です。「今日は銀行の◯◯に並んで、なかなか順番が来なかった」の◯◯に入る言葉、何だと思う?

うーん、「窓口」とか「ATM」とか?「並んで」「順番が来なかった」って後ろの言葉があるから、そう推測できるよね。

その通り!まさに今、みかさんは「銀行の」という前の言葉と、「並んで」「順番が来なかった」という後ろの言葉、両方をヒントに答えを導き出したよね。BERTがやっていることも、これにすごく近いんだ。文章の前後両方を見て、その言葉が持つ本当の意味を推測してるんだよ。
なぜ「両方向から読む」ことがそんなに重要なの?
日本語でも英語でも、同じ言葉が文脈によって全く違う意味を持つことがよくあります。
例えば「彼は明るい性格だ」と「彼は明るい部屋にいた」では、「明るい」の意味が違いますよね。前後の言葉を見ないと、AIも人間と同じように意味を取り違えてしまいます。
BERTが登場する前のAIは、こうした文脈の読み違いが起きやすい状態でした。BERTは両方向から文章を理解することで、こうした文脈のニュアンスを高い精度で捉えられるようになったのです。

なるほどね〜。でも正直、これって私たちの生活には関係あるの?
実は私たちの生活の中でずっと使われている
BERTが最も身近なところで活躍しているのが「Google検索」です。Googleは2019年にBERTを検索へ導入しました。その後も検索AIは進化を続けており、現在でもBERTの考え方を含むさまざまなAI技術が活用されています。
BERTから発展した技術を含む、さまざまなAIが検索結果の品質向上に役立っています。
ほかにも、迷惑メールの判定、レビューの内容分析、カスタマーサポートの自動応答など、「文章の意味を正しく読み取る」必要がある場面の裏側で、BERTの考え方を応用した技術が今も活躍しています。

つまり、みかさんが普段何気なくGoogle検索してる、まさにその瞬間にもBERTの考え方が働いてる可能性が高いってこと!意識してなかっただけで、実はもうずっとお世話になってたんだよ。
ChatGPTとは何が違うの?
ここまで読むと、「じゃあChatGPTと同じもの?」と思うかもしれません。実はBERTとChatGPTは、同じ「Transformer(トランスフォーマー)」という仕組みをベースにしていますが、得意なことが違います。
BERTは「理解」が主な役割、ChatGPTは「理解したうえで文章を生成する」のが得意です。

「理解の専門家」と「生成の専門家」って考えると、すごくわかりやすい!今度から「BERT」って言葉を見ても、思考停止しなくて済みそう。

専門用語をぜんぶ覚える必要はないよ。「あ、これは文章を両方向から読んで、意味を理解するのが得意なAIなんだな」って、ざっくりイメージできればもう十分!
まとめ
BERTは、文章を前後両方向から読むことで、言葉の本当の意味や文脈を理解するAIの仕組みです。ChatGPTのように「話す・書く」のが得意なAIとは違い、「読んで理解する」ことが得意で、Google検索をはじめ、私たちの生活の裏側で静かに活躍しています。
「AIの専門用語=難しい」と身構えなくても、こうして一つひとつ紐解いていけば、意外と身近な話だったりします。次にニュースなどで見慣れないAI用語に出会ったときも、ぜひ「これも一緒に紐解いてみよう」という気持ちで読んでみてくださいね。


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